第081日目 2001年11月9日  新潟県新潟市〜新潟県佐渡郡新穂村

佐渡島へ渡るフェリーが朝6時出港ということで、1時間前の5時にビジネスホテルを出た。
朝の新潟市内は真っ暗、18歳の時、東京で新聞配達をしていた頃を思い出す。

6時発出港のフェリーに乗船、8時30分佐渡島の両津港に着岸した。
北に向かうか南に向かうか地図を見ると、佐渡島は二つの島がくっついたような形をしている。
結局、海を見ながらサイクリングしたかったので、南から周ることに決めた。

佐渡の南、小木までいいペースで進むことができた。
その後、とある坂で自転車を押して歩いていると、予報では降るはずの無い雨が降ってきた。
こういう時は、耐えて少しずつ進むしかない。

佐渡の最南端である沢崎灯台を見学し、雨の中隣接する東屋に駆け込んだ。
そこから見える灯台と海の景色は、11月という季節外れの為か、とても寂しく感じる。

宿が決まっていないので、佐渡の真ん中にある新穂のユース(グリーンビレッジ)に電話をかけてみたらOKが取れた。
坂の連続の後は、雨の中、佐渡唯一の砂利ダート約1kmを、ひたすら自転車を押して歩く。
気分的に何もかも嫌になってきた。

11月に入り、日も暮れるのも早くなってきた。
16時40分には日が沈み、辺りは真っ暗で危険な状況に・・・・
「本当にユースに到着出来るのか?」と思ったが、地図とヘッドライトと勘を頼りに道路を進んだ。
何とか、17時過ぎにユースに到着。

2001.11.9-1.jpg
(沢崎灯台)



距離:120.28km
積算距離:5723.6km
宿泊:グリーンビレッジ(ユースホステル)


第082日目 2001年11月10日  新潟県佐渡郡新穂村〜新潟県佐渡郡相川町

朝から風が強い。
両津から弾崎まで逆風で、平坦な道なのにずっと坂を進んでいるような感覚が続く。
ここはとにかく耐えて進むしかない。

どこかの坂を下りた時のこと、ブレーキを強く使うと「キーッ!」と何かが詰まっているような音がした。
自転車から降りてブレーキシューを見てみると、銀色のアルミのカスのようなものが付いている。
詳しく見てみると、ブレーキシューのあたるリムが削られていた。

「このまま乗り続けて大丈夫なのか?」と胸にモヤモヤしたものを抱えながら進むのは嫌なので、自転車を購入した東京町田REIに電話してみた。
スタッフによると「実際に見ないとわかりませんが、Vブレーキの制動力は強力な為、リムを削ることがあります。しばらく乗っていると、よくあることで、まだまだ乗れますよ」との回答で、ひとまず安心した。

弾崎と二ツ亀を見学し南下すると、今まで逆風だったのが追い風に変わった。
宿に着いたのは、予想より早い14時30分。
チェックインは15時からなので自転車を整備した後、受付を済ませた。

2001.11.10-1.jpg
(二つ亀)



距離:92.69km
積算距離:5816.3km
宿泊:佐渡ベルメールユースホステル


第083日目 2001年11月11日  新潟県佐渡郡相川町〜新潟県新潟市

7時30分にユースを出発。
昨日の天気とはうって変わり、風がほとんど無い。

約5キロ程進んで相川に到着する。
町から金山(きんざん)のある方向に目を向けると「道遊の割戸」と呼ばれる、V字に割れた山を見る事が出来る。
これは自然に出来たものではなく、人の手で掘り進められた跡である。
この割れた山を遠目に見て、人間の金(きん)に対する欲望というものに底は無いと感じた。

2001.11.11-1.jpg
(道遊の割戸)

2001.11.11-2.jpg
(拡大)

仏教には「少欲知足」(しょうよくちそく)という言葉がある。
意味は「欲を少なくし、足るを知る」

お釈迦様の最後の言葉を記したお経「佛遺教経」には「欲を少なくし、足ることを知っている者は地べたに寝るような生活であっても幸せを感じている。しかし足ることを知らない者は、天にある宮殿のような所に住んでいても満足できない。足ることを知らない者はいくら裕福であっても心は貧しい」と書かれている。

まさにその通りだと思うが、みんながみんな少欲知足ではなんだか味気ない。
自分は、少欲知足を理想としながらも、金(きん)の為に山を割って掘り進んだ人々の情熱も必要だと感じた。

その後、自転車のリム(車輪)が気になったが、何とか両津に到着して、佐渡島一周することが出来た。
12時40分、新潟港へ向けて出港。
15時に着岸して、市内のサイクルショップに駆け込み、リムの状態を見てもらった。
前後のリムを交換したら、おそらく2万は超えるだろうなと覚悟していたが、REI(自転車を買った所)のスタッフが言っていたように「替えなくても大丈夫。まだ走れるよ」と言われて安心した。



距離:73.37km
積算距離:5889.7km
宿泊:新潟市内のビジネスホテル


第084日目 2001年11月12日  新潟県新潟市

窓から外をのぞくと、あいにくの雨だ。
テレビを見ても、今日一日雨の予報だったので連泊することに決めた。

11月も中旬に入り、これから雪も降ってくるだろう。
ちょっとでも南に進みたいと思うのが本音だ。

明日は、雨が降っても前に進もう。


距離:雨の為進んでいない
積算距離:5889.7km
宿泊:新潟市内のビジネスホテル


第085日目 2001年11月13日  新潟県新潟市〜新潟県柏崎市

「このまま新潟にいたら前に進めない・・・」

今日は、何が何でも新潟市内を抜け出したかった。
なぜなら週間天気予報では、明日は雨、あさっても雨、その次の日も雨、雨、雨・・・。
このまま新潟にいたら、蟻地獄のように抜け出せないまま雪の季節に突入してしまうという焦りから、強硬に出発した。

国道402号線を進んでいると「角田浜」「角田山」という地名のある所を通った。
実は「角田」という地名は、実家のある丸森の北にも「角田」がある。
読み方も「かくだ」で一緒。

その昔、新潟と宮城は奥羽山脈を越えての交流があった。

例えば、新潟県村上市にある耕雲寺の末寺は、角田・丸森の旧伊具郡内に瑞雲寺・桃泉寺・福應寺の三ヶ寺ある。
また、瑞雲寺近くにあった佐野製糸場の工女の出身地が長岡が多かった等である。

2001.11.13-1.jpg
(途中にあったトリックアート美術館)

弥彦山を越え、約5キロ程内陸にある良寛さんが晩年を過ごされた国上寺境内にある五合庵に訪れた。
仏教でいう少欲知足を地で行くような茅葺の小さな建物を見て、良寛さんの生活を想像した。

2001.11.13-2.jpg
(国上寺)

2001.11.13-3.jpg
(五合庵)

その後、柏崎まで目指したわけだが、晴れたり曇ったりで、特に雨が降るわけでもなく、やはり思い切って出発することは時には大切だと思った。



距離:104.52km
積算距離:5994.2km
宿泊:ビジネスホテル千歳



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