第161日目 2002年3月27日 台南県台南市〜嘉義県嘉義市

昨日見学出来なかった、赤嵌楼、孔子廟、鄭成功が祀ってある延平郡王祠を巡る。
赤嵌楼は1624年にオランダ人が建て、後に鄭成功が政治の中心とした所で、赤い瓦が印象的だ。
孔子廟は1665年に創建され、台湾で最も古い歴史があるとされている廟。
延平郡王祠は1662年鄭成功が没した後、彼を慕う民衆によって建てられた。日本統治時代には開山神社と呼ばれていた。

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(赤嵌楼)

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(赤嵌楼)

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(孔子廟)

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(戦前の看板)

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(延平郡王祠の門  以前は鳥居だった)

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(延平郡王祠内にある公園?)

その後、嘉義へ向けて出発した。天気はいいが、3月下旬ながら日本でいうと8月位の暑さだ。海沿いの道路は店が少なく、水を買っていなかったため、残っていたのを節約しながら飲んで進む。ようやく檳榔(びんろう)で「蛮牛」という日本でいう「オロナミンC」のような飲み物を購入し喉を潤した。

布袋という町で昼食を取り、北回帰線と並行に走る道路を進む。この道路は県道な為、路面状況はあまり良くない。途中、戦前に建てられた鳥居を撮影。

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(嘉義県朴子市中正公園の鳥居)

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(北回帰線標誌)

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(北回帰線標誌から見た町の風景)

嘉義には16時頃に到着。台湾最古の廟と言われる朝天宮を参拝していたら、日本語で女性に声をかけられた。やたら日本語が上手な人だと思っていたら日本人だった。何で自分が日本人だとわかったのですか?と聞いたら何となくわかるとのことだ。

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(台湾最古の廟である朝天宮)



距離:103.91km
積算距離:12323.6km
宿泊:嘉冠大飯店


第162日目 2002年3月28日 嘉義県嘉義市〜台中県台中市

嘉義から台中まで道は平坦で楽であると思い、いつもより遅めの9時頃に出発する。
朝から曇っていて、とても涼しい。しかし、快適な走りを楽しめると思ったのも束の間、10時過ぎると真夏のような暑さに変わった。

彰化の街に到着して、大仏を見学。
特徴のある大仏は小高い山にあり、彰化の街が一望できる。ここは台湾の八大名勝に数えられている。

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(彰化大仏)

台中には16時頃に到着し、金色の布袋様で有名な宝覚寺を参拝。
高さ30.1mの金色の布袋様は、お腹にポッカリと穴が開いており、笑顔が印象的だ。このお寺には日本人物故者1万4千人が眠る遺骨安置所がある。境内を歩いていると、花を持っていたお婆さんが自分に声をかけてきた。自分が日本人であることがわかると、流暢な日本語で、境内にある遺骨安置所周辺を何十年と掃除をしていることを教えてくれた。自分が習った教科書の歴史とは全く違う話を聞いて、現地に行って初めてわかることがあるとお婆さんの花を添える姿を見て思った。その後、孔子廟に行き、既に夕方だったというのもあり人が少なく、心おきなく参拝することができた。

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(宝覚寺山門)

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(境内にある巨大な布袋様)

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(孔子廟)



距離:111.55km
積算距離:12435.1km
宿泊:宝島大飯店


第163日目 2002年3月29日 台中県台中市〜新竹市新竹市

朝から雨だったが、すぐに止んだ。
10時頃、セブンイレブンでミネラルウォーターを購入し外に出ると、車に乗った女性に呼び止められる。何事かと思い、その女性の話を聞くと5分程時間を下さいとのことで、自分の自転車旅について取材したいことがわかった。中国語は話せないことを片言の英語で伝え、ノート片手に筆談で取材に応じた。この女性は「中国時報」という新聞記者だった。しゃべることはできなくても筆談や簡単な英単語、表情やジェスチャーで何とか通じるものだとその時思った。

目的地である新竹の手前、造橋の街で強い雨に降られてしまった。あまりに強い雨だったので、近くにあった廃屋の軒下で雨宿りをする。約1時間ほど雨宿りをするがまったく止む気配は無く、この後、宿を探さねばならない事情から強硬に新竹に向かうことに決めた。雨の日の何が嫌かというと、ブレーキシューの消耗が著しいのと、チェーンのオイルが流れることによる自転車機能の低下だ。ブレーキを多用すればするほどスカスカになり、一時停止前で止まれない等、危険極まりない。

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(あまりに強い雨で駆け込んだ廃屋)

強い雨に苦しみながらも18時過ぎ、新竹駅前に到着し、日本統治時代に建てられた駅舎を雨の中撮影して、その場をあとにした。幸いにも宿は駅近くにあり、何とか今日の疲れを取ることができた。

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(重厚な造りの新竹駅 日本統治時代に建てられた)



距離:98.11km
積算距離:12533.2km
宿泊:中央旅社


第164日目 2002年3月30日 新竹市新竹市〜台北県台北市

外を見るまでも無く、雨音が聞こえてくる。

「連泊したい・・・。」

しかし台湾から沖縄に行く航路は14日に1回しかない。ここで連泊すればまた2週間台湾にいなければならなくなる。雨の日の走行は危険と承知しつつも、宿を思い切って出ることにした。

幸いにも雨が小降りになり、やがて止んだ。
台北に向かう途中の道路でのこと、黒いヤギの集団が、人が誘導しているわけでもなく一列に並んで歩道を走っている不思議な光景に出会った。ヤギだけで行動している姿が妙におかしく思えたのも束の間、雨が「ポツリポツリ」と降り出し、その後「ザーーッ!!」という強烈な土砂降りに変わった。あの黒いヤギの集団はどこへ行ったのだろうか?

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(雨が小康状態になって撮影)

雨に悩まされながらも、台北には17時頃到着。
宿を決めていなかったので、市内をぐるぐるまわって「旅社」と書かれてある看板を探しまわった。探し回って結構時間が経っただろうか、正和旅社と書かれた小さい看板があったので、戸を開け宿泊したい旨を話すが全く通じない。言葉が通じないことに見かねて、奥にいたおじいさんが流暢な日本語で対応してくれた。「いくらですか?」と訊ねると「300元(1200円)だよ」とのこと。迷わずここに宿泊することに決めた。

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(正和旅社のベッド)



距離:109.19km
積算距離:12642.4km
宿泊:正和旅社


第165日目 2002年3月31日 台北県台北市

今日は台北観光。自転車に乗って台北駅、総統府、龍山寺、中正紀念堂を見学。北上して円山大飯店、最後に故宮博物院を見学した。故宮博物院は世界有数の博物館だけあって素晴らしい展示品がたくさんあった。

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(景福門   奥に見えるのは総統府)

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(総統府   日本統治時代の建物)

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(龍山寺   線香の煙が絶えない程、人がいっぱいだ)

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(龍山寺のきらびやかな彫刻)

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(大中至正と書かれた門と中正紀念堂)

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(国家戯劇院   こちらは裏側らしい)

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(円山大飯店   お金を貯めて宿泊してみたい)

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(故宮博物院)

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(故宮博物院前にて)

博物院を出て14時52分頃、自転車を止めて信号待ちしていると、ゆっさゆっさと誰かが後ろから押すような力を感じ、その後「キャーッ」という悲鳴が聞こえてきた。ビルの上からコンクリートの破片がバラバラッ・・・ゴンッ!ゴンッ!と落ちてきたので、すぐその場を離れる。幸いにも怪我は無かったが、道の先々にコンクリートの破片が落ちている所をみると、相当強い地震(マグニチュード7.2)だったことを物語っていた。

コンクリート片を避けながら何とか龍山寺近くに安い旅社があったので、そこに泊まることに決める。一階はシャッターが閉まっていたので、脇にある階段を上って二階にあがる。受付に体格の良いおばさんがいて、拙い中国語で宿泊費について交渉をするが、自分の発音がおかしいのか爆笑している。一向に笑いは止まらない様子なので、下手な中国語はしゃべらないと決めて、ノートに絵を描いて説明。何とかおばさんに伝わったようで宿泊費用と自転車の保管場所を教えてもらった。

自転車の保管場所は二階の空き部屋に置かせてもらった。再び受付に来ると、旅社内にいた半袖短パンのおじいさんに「私は、日本の人達と一緒に戦いました。それが誇りです」と戦争の話をされる。確かにこのおじいさんは「一緒に戦った事が誇り」だと言った。中学高校と戦争の悪い面しか習わなかった自分は、もう一度、歴史を学びなおししないとダメだとこの時思った。

部屋に入り、テレビをつけると14時52分の地震で、建設途中の台北101のクレーンが落ちて何人か亡くなったらしい。もし、近くを走っていたらと思うとゾッとした。

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(地震で倒壊しなかった日本家屋)



距離:33.96km
積算距離:12676.4km
宿泊:復興旅社



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