第241日目 2002年6月15日 愛知県豊橋市〜静岡県御前崎市

空を見ると今にも雨が降りそうな感じだ。
もう一日連泊したいと思う自分の心を振り切り、豊川にある妙厳寺に向けて出発。
地図には「豊川稲荷」と記載されており、かなり大きな寺院であることがわかる。

妙厳寺に到着し境内を散策する時には天気が良くなっていた。
曹洞宗には三大祈祷寺院があり、山形の善宝寺・小田原の最乗寺、そして今いる豊川の妙厳寺の三ヶ寺。
自分が永平寺・最乗寺にいた時、妙厳寺で修行してきた方がいて、とても厳しいお寺だということを聞いていた。どれくらい厳しいかは人それぞれだと思うが、やはり道を究めるということに楽な方法は無い思う。妙厳寺境内は観光客がいっぱいでとてもにぎわっていた。面白いと思ったのは寺院なのに神社の鳥居があったことだ。本殿では祈祷が行われており、気迫の籠った読経を聞かせて頂いた。

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(豊川稲荷妙厳寺山門)

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(法堂)

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(豊川稲荷本殿)

静岡に入りうなぎパイで有名な浜名湖を半周、そして袋井にある可睡斎を目指した。
可睡斎のように斎のつくお寺はとても珍しい。静岡だけで三ヶ寺(可睡斎・智恩斎・一雲斎)あるらしい。他に斎のつくお寺は宮城県名取市にもあり、寺院名は秀麓斎という(※瑞雲寺と同じ瑚海仲珊禅師御開山)。自分の知っている範囲では全国の曹洞宗では四ヶ寺しかないと思う。

地図を見る限り近いと思っていたが、意外と時間がかかり、到着が15時を過ぎてしまう。受付の僧侶に聞いたら、まだ拝観できるとのことで、何とか中に入らせて頂いた。祈祷する建物や本堂・僧堂を拝観、そろそろトイレ(東司)に行こうと思い中に入ってビックリ。なんと便器がとても綺麗なのだ。用を済ますことがもったいないと思えるほど綺麗で、修行僧の日頃の行いがトイレ(東司)の便器を通して表れているように思えた。

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(山門前の門)

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(山門)

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(本堂)

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(御真殿)

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(御真殿の中)

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(トイレの仏様、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう))

参拝し終わった時点で16時過ぎ、急いで御前崎にあるユースを目指して出発。
前を見ると荷物満載のサイクリストが走っているので、「こんばんは」と声をかけたら今日出発したという。まるで1年前の自分を見ているようだ。数キロだけだったが一緒にサイクリングをして別れた。18時30分にユースに到着。

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(御前崎灯台)

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(御前崎の海)


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距離:139.98km
積算距離:17706.2km
宿泊:御前崎ユースホステル

第242日目 2002年6月16日 静岡県御前崎市〜静岡県沼津市

「おはようございます」

ある客に朝食の時に挨拶をしたが返事が無い。
自分の声が低いのだと思い、もう一度

「おはようございます」

と挨拶をしても返事が無かった。

挨拶とは本来仏教用語で、押し迫るという意味で、どの境地にいるのか試す行為であったそうだ。
それが転じて、お互いに心を通わすきっかけとなった。この人とは部屋は違っていたが、お互い顔を見合わせる相部屋が基本のユースでは、強制ではないにしろ挨拶は欲しいと思うのが人情だ。(※挨拶をしたくない人にも事情というのもあり、2002年当時は不謹慎ながらもそのように考えていましたが、その当時の自分の気持ちを忠実にブログ公開していますのでご了承下さい。)

外を見ると雨が降りそうな空だったが、沼津へ向けて出発する。
梅雨に入ったというのに九州の福岡から激しい雨にあたっていない。多分沼津まで大丈夫だろう。

しばらく進むと登呂遺跡の看板があったので、迷わず見学。
遺跡内に萱で復元された竪穴式住居があり、真ん中の炉を囲んで食事をしたら楽しいだろうなと当時の生活を想像してみた。

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(隣の石は「登呂遺跡」と彫られている)

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(竪穴式住居)

その後、沼津へ向けて進むが、車が多くてただ進んだという感じしか残らない。車の多さに閉口しながらも沼津には16時頃に到着。宿を決めていないので野宿することに。市内にある千本浜公園で野宿しようかと確認をするが、すでに先客がいて沼津港近くの港口公園の東屋で体を休めることにした。

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(三保の松原を自転車でサイクリング)

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(松原にあった松の大木)

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(港口公園の東屋)



距離:131.54km
積算距離:17837.7km
宿泊:港口公園の東屋

第243日目 2002年6月17日 静岡県沼津市〜静岡県賀茂郡南伊豆町

太陽の光と餌を探す雀の鳴き声で目を覚ます。
寝袋をたたみ、7時に出発。野宿の時は自転車にバックを取り付けたままなので出発も速い。
沼津から海岸線沿いの道路を進もうかと思ったが、急遽、内陸にある修善寺に立ち寄ることに決めた。

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(東屋のベンチで寝ることができず、夜中に移動して、記念碑の横で寝ることにした。)

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(修善寺山門)

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(修善寺本堂)

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(日枝神社)

修善寺温泉は、弘法大師が独鈷杵(※どっこしょ:仏具)でもって、川の中にあった岩を打ち、霊泉を湧かせたのが由来とされている。弘法大師との縁が深いこの温泉地に修善寺がある。このお寺は、弘法大師によって開創された真言宗であったが、臨済宗を経て、現在は曹洞宗に改宗されている。近くにある日枝神社は修善寺の鎮守様であるとのこと。神社境内の樹齢何百年かわからない太い杉の木に、この町の歴史の古さを感じた。

修善寺・日枝神社を参拝し終わって伊豆半島を南下。
とある峠を越える時、わさび田があった。わさびというのは水がきれいじゃないと栽培できないらしい。田から水路に流れる水を手持ちのシェラカップで一杯頂いて喉を潤した。

伊豆半島はアップダウンが多いというのを知っていたおかげで、体力的に疲れるが精神的にはまいっていない。あらかじめ道路状況を知っておくのもサイクリングには必要だと感じた。(※あえて知らない方がいろんな発見があっていい時もある)

激しいアップダウンを繰り返していたらお腹が空いてきたので、ちょうどあったドライブインで昼食を食べる。隣に座った客から「どこから来たんだい?」と声をかけられ「宮城からです」と答えたら、自分のコップにビールを注がれそうになったので、丁重にお断りしてコーラを頂いた。(※自転車でも酒を飲めば飲酒運転になるので注意)

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(どこで撮影したか覚えていないが、印象的だった岩山)

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(伊豆の海)

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(伊豆の海)

伊豆半島の最南端である石廊崎に行く予定だったが、宿泊施設が無いのと、今晩は雨が降るとのことで手前にある差田のドライブインで宿泊することを決めた。



距離:106.83km
積算距離:17944.6km
宿泊:ドライブイン寿

第244日目 2002年6月18日 静岡県賀茂郡南伊豆町

今朝から激しい雨だったので、約1か月ぶりで連泊することに決める。
今日はワールドカップ日韓大会決勝トーナメントでトルコと対戦だ。会場は宮城スタジアム。自転車旅をしていなければ観戦しに行っていたと思うが、今日は宮城から遠く離れた伊豆の地から応援だ。テレビにかじりつき、一生懸命に声援を送ってみたが、0対1で負けてしまった。よく頑張ったと思う。日本代表が負けてしまってがっかりしたが、今日はいい休養日になった。明日は伊豆高原まで行けたらと思う。


距離:雨の為、進んでいない
積算距離:17944.6km
宿泊:ドライブイン寿

第245日目 2002年6月19日 静岡県賀茂郡南伊豆町〜静岡県伊東市

昨日の大雨から一転して、今日の空は抜けるほどの青空だ。
ワールドカップ決勝トーナメントで日本は負けてしまったが、気を取り直して目的地を目指したいと思う。

差田から数キロ進んで伊豆半島最南端の石廊崎に到着。
ここから見る断崖絶壁の豪快な海岸線は、来て良かったと思える程素晴らしい。

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(いい天気)

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(石廊崎手前にある、あいあい岬のあいの鐘)

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(伊豆半島最南端石廊崎)

石廊崎を過ぎると、アップダウンは多いものの、周りの風景を楽しみながらサイクリングすることができた。下田を過ぎ爪木崎を見学。駐車場に自転車を置いてとぼとぼと歩く。ここは水仙の群落地で、冬になると祭があるらしい。

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(爪木崎灯台)

爪木崎の灯台を見学した後、伊豆高原を目指した。
伊豆高原は、もし自分が別荘を持つことができたらここにしたいと思える土地で、何度か観光に来たことがあるお気に入りの地だ。

伊豆高原の八幡野に入り、八幡来宮神社を参拝。
この神社境内には大きな杉やシダの葉が繁茂している。境内を見る限り、おそらく気候が温暖だからペンションや別荘が多いのだろう。まるで南国のような境内の風景に伊豆高原の住みやすさを見た気がした。

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(八幡来宮神社)

次に伊豆高原のシンボルともいえる大室山に行ってみる。
この山には一本の木もなく、ミニ富士山といった印象だ。
大室山は可愛らしく見える山であるが、標高は580mと意外と高い。

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(木が一本も無い大室山)

伊豆高原は坂の多い所で少々疲れたので、山の麓にあるベンチで仮眠する。
今日の宿である青い風ユースホステルには16時過ぎに到着。
梅雨の季節とは思えないほどカラッとして気持ちがいい一日だった。

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(伊豆高原は坂が多い)

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(大室山麓の公園から撮影)

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(伊豆高原から三宅島を望む)



距離:86.22km
積算距離:18030.8km
宿泊:青い風ユースホステル


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