第258日目 2004年4月29日 青森県青森市〜青森県下北郡脇野沢村

雲谷高原ユースを7時半ごろに出発。約2年ぶりの自転車旅に期待が高まっていくのを感じる。
下北半島の佐井に行くため青森市内にある観光船乗り場を目指すが間違ってベイブリッジに行ってしまった。遠回りしながらもなんとか9時40分発の観光船に間に合うことができた。

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雲谷高原ユースホステル外観

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ユース玄関前で記念撮影

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観光物産館アスパム

早速、佐井港行きの観光船に乗り込み、船内の時刻表を見ると、青森港から下北半島の佐井港まで約2時間20分かかるらしい。それだけ下北半島は大きいということだ。途中、仏ヶ浦の奇岩を眺めながら12時ごろ佐井港に到着。アルサス内にある食堂でカレーを食べ、12時半に脇野沢に向けて出発した。

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津軽海峡文化館アルサス

佐井の天候はとても良いが、風が強くてまともに進むことができない。
午後の便は強風の為、欠航になったそうだ。以前私は強風で痛い目にあっているが今回は何とかうまくいった。強風とアップダウンに苦しめられ、ようやく15時ごろに仏ヶ浦に到着する。

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願掛岩

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国道338号線

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道路から見える縫道石山

駐車場に自転車を置き、階段をとにかく降る。
ようやく砂浜に到着すると、まるで仏様が立っているような岩の風景は恐山の奥の院にふさわしく極楽浄土を思わせる。写真撮影をしていると札幌から来たというバイクの旅人と話をした。その人は仏ヶ浦観光をしたら今日は薬研野営場で一泊するそうだ。ここから薬研野営場まで行けるバイクの移動性能がうらやましく感じた。

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仏ヶ浦にて記念撮影

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同じく仏ヶ浦にて

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羅漢達が立っているような岩

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観光船乗り場

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観光船乗り場から見た仏ヶ浦

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仏ヶ浦の奇岩

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岩の窪みのお地蔵様

急勾配の階段を息を切らせながら昇りきりようやく自転車のある駐車場に到着。
この時点で休みたくなったが周りには店も宿も何もない。とにかく南に向けて進むしかない。脇野沢に通じる海峡ラインは気持ちがいい下りがあるかと思えば、さらに海近くまで下り、そこからきつい昇りの連続で自転車にとってつらい道が続く。

牛滝を過ぎたあたりで自転車の後輪がパンク。
もうじき日が暮れる16時過ぎのトラブルに気が滅入った。ようやくパンクを修理し前へ進むが、自転車にとって険しい道が続く。脇野沢ユースに予約を入れていたが、あたりは暗くなりはじめ、行けるどうか自信が無くなってきた。

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もうすぐ5月なのにこの積雪量

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海峡ラインの碑の前で撮影

野宿しようかと自転車を止めて周りを見渡すが見事なほどに何もない。
あるのは一本の道路と自然だけ。車一台通り過ぎることすらない。あたりは暗くなりライトをつけて進んでいると、向こうから車が一台向かってきた。すれ違う所で車が止まり声をかけられる。「村上さんだよね」と言われ「自分も有名人になったものだ」と思ったのも束の間、予約を入れた脇野沢ユースのペアレントさんだった。「ここまでくればユースまでもう少しだから案内するよ」と言われ、車のあとを着いて行く。19時にようやくユースに到着。今日は本当に疲れただけに夕食が一段と美味しく感じた。



距離:72.83km
積算距離:19206.3km
宿泊:脇野沢ユースホステル

第259日目 2004年4月30日 青森県下北郡脇野沢村〜青森県北津軽郡金木町

朝食を8時ごろに食べ終わり、10時50分の蟹田まで行くフェリー出港まで時間があったので、九艘泊地区までサイクリングをする。初日の疲れが残っているかと思いきや、体調はすこぶる良い。昨日の夕食で旬のものを食べたおかげだろう。旬のものは体を元気にする力があることを知った。

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脇野沢の案内板

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まるでクジラのような島、鯛島

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道の行き止まりにあるキャンプ場?


ユースに戻り建物前で記念撮影をして、10時に出発。
時間通り10時50分に脇野沢を出航し、約1時間後に対岸にある津軽半島の蟹田に着いた。12時からの出発というのは、すでに半日が過ぎているというのもあり、この先進むことに期待はできないと覚悟を決める。

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三角屋根がオシャレな脇野沢ユースホステル

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蟹田行きのフェリー

津軽半島を横断し、モヤ山登山を行う。
標高は153mと小さい山で、遠くから見るとまるでピラミッドのような形をしている。初めての登山なので、片道約1時間はかかると計算していたが、約30分程で登ることができた。モヤ山は山の形状・名前からして信仰の山を感じさせる。地元の方が言うには「死者の霊が住む神聖な山」という意味で「モガリの山」と呼ばれ、お山参詣の日以外は禁足の地とされてきた岩木山の代わりにお参りするミニ岩木山として特別視されてきたという。登山口にはたくさんの鳥居が連なっており、トンネルをくぐるような形で前に進む。頂上はとても見晴らしが良く、十三湖や日本海がきれいに見えた。神社にて手を合わせた後、モヤ山を下り次の目的地を目指す。

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まるでピラミッドのようなモヤ山

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縄文を感じさせる鳥居

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赤い鳥居をくぐり抜けモヤ山へ

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頂上の神社

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モヤ山頂上にて
後ろに見えるのは日本海

十三湖を横目に見ながら津軽半島を南下。津軽半島の中央にある金木町に到着。芦野公園あたりでテント泊にしようかと思っていたが、4月最終日といえど本州最北の地である青森は、いまだに寒く金木温泉旅館という宿に宿泊することに決めた。宿に荷物を置き、太宰治の生家である斜陽館を見学した。


斜陽館

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太宰治の生家・斜陽館


川倉地蔵尊

斜陽館を見学し終わって川倉にある賽の河原地蔵尊を参拝する。
時間は18時近くになってしまい境内に入るのは無理だと思っていたが、何とか参拝させて頂いた。川倉地蔵尊に関する伝説は古く、パンフレットによれば「数千年前、この地方の天空に不思議な御燈明が飛来した時、その光に照らされた場所より発見されたものと伝えられる」とある。近くには妻の神遺跡が発掘されており、川倉地蔵尊の歴史の古さを物語っている。

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珍しい形の鳥居

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川倉地蔵尊境内

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境内にまつられているお地蔵様

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色とりどりの風車

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本堂の中にまつられているお地蔵様

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かなりの数のお地蔵様がまつられている

雲生寺

金木山雲祥寺は、太宰治が少年時代によく遊んだといわれる曹洞宗のお寺だ。治少年が怖れたという地獄絵図は本堂にて公開されている。私自身も子供の頃、地獄の絵を見てトラウマになっただけに太宰治の気持ちが少しはわかる。雲祥寺参拝が終わり、19時頃金木温泉旅館に到着。

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雲生寺山門

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雲生寺本堂

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太宰治が幼少の頃、怖れたと言われる地獄絵図



距離:83.66km
積算距離:19292.79km
宿泊:金木温泉旅館

第260日目 2004年5月1日 青森県北津軽郡金木町〜青森県青森市

朝7時30分に金木温泉旅館を出発。5月初日の天気は最高だ。
まずは五所川原と浪岡の境にそびえる梵珠山(標高468.4m)を目指す。

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金木温泉旅館前にて

大釈迦のT字路を左に曲がり、お釈迦様のお墓があるといわれる梵珠山に向かう。
この山の頂上には不思議な光る物体が確認されUFOの基地ではないか?また、若き釈迦が修行のために日本にやってきて、梵珠山に住んだという本当かどうかわからない話が存在する。現在は県民の森としてハイキングを楽しむ人が多い。

登り始めて約40分で釈迦堂山、10分後に梵珠山の頂上に到着する。お釈迦様が来たかどうか検証するが、7体の観音様が安置されている以外は関連が無いようだ。ただ頂上からの眺めは素晴らしいものがあり、遠くは八甲田山、岩木山、むつ湾等、青森を堪能できた。

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梵珠山登山口

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釈迦堂山

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梵珠山山頂

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うっすら見える山は岩木山(津軽富士)

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頂上に祀られている観音様

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ブナの木と記念撮影

次に三内丸山遺跡を見学。ゴールデンウィークだけあって人が多い。
三内丸山遺跡は縄文の定説を覆す遺跡といわれ、かなり広い場所にあるものの、全体からすれば八分の一に過ぎないという。全く驚きの遺跡である。この遺跡の近くに青森一規模が大きい三内霊園がある。学生の頃、お盆のお手伝いでこの霊園に来たことがあり、あまりに広すぎて迷った思い出が懐かしい。

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三内丸山遺跡

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茅葺の家

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茅葺の家と櫓

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巨大な櫓

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櫓の穴

三内丸山遺跡を見学し終わって、入内にある石神神社へ向かう。
道に迷って地図を見ていると、牛乳配達のおばさんから飲むヨーグルトを2本頂いた。飲むヨーグルトはとても美味しく、それ以上におばさんの親切がありがたかった。仏教には醍醐(だいご)という言葉がある。牛乳を精製したものであるとされるが、製法は失われてしまったという。この時に頂いた飲むヨーグルトは、私にとって醍醐だったのかもしれない。おばさんありがとう。

約3.7キロの砂利道を自転車を押し歩いて石神神社に到着。
観光客は自分一人のようだ。のどが渇いたので、沢の雪解け水を口に入れて飲むやいなや「スーッ」と胃に沁み渡り、体の中が洗われるような感じがした。

御神体である石神様は社の後ろに鎮座しており、独特の雰囲気を醸し出している。
石神様は目玉がギョロッとした異星人のような姿で、全く人の手を加えられていないという。石神様の眼の下から、かつて霊水が湧きだしていたというが今は水が溜まっているだけだ。目玉の部分は強力な磁力を発しているらしく、マグマが偶然に形作ったような感じがする。縄文時代までさかのぼる古代の磐境だった形跡があることから、この石神様は「東日流外三郡誌」(※偽書という人もいる)に記された古代津軽地方の最高神「イシカカムイ」とも土偶のモデルという説もある。どのような過程で形成されてきたのか知りたいところだ。

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石神神社に到着

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石神神社の鳥居

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石神神社の中

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石神大神と書かれた扁額

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石神様

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柄杓ですくって少し飲んでみると酒の味がした

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石神様の後ろ

青森市内に戻り、日が暮れたので運動公園で一泊しようとベンチに座っていると警備員のおじさんに「野宿はダメだよ」と注意される。野宿はあきらめてどうしようか迷っていると「本当はダメなんだけどね」と言われ屋根のある場所を教えてもらった。

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階段の下を使わせて頂いた

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屋根があって安心



距離:74km
積算距離:19366.79km
宿泊:運動公園

第261日目 2004年5月2日 青森県青森市〜秋田県鹿角市

青森市内の運動公園にて一夜を過ごし、カラスの鳴き声で目が覚める。
荷物をまとめ、7時過ぎに出発。朝食は近くのコンビニで食べ、弘前城のある弘前市を目指す。

今日は天気が良いせいか、遠くに見える津軽富士(岩木山)がきれいに見えた。
10時過ぎに弘前城に到着。桜の花見客がとにかく多い。見学はそこそこにして大湯を目指すことにする。

途中に坂梨峠(標高480m)があったが、仏ヶ浦の大変な道を経験しているのでスムーズに越えることができた。

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正面に見えるのは津軽富士(岩木山)

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弘前城の桜

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弘前城

17時ごろ秋田県の大湯環状列石(ストーンサークル)を見学。
特別史跡である大湯環状列石は、野中堂、万座に所在する二つの環状列石を主体とする大規模な縄文時代後期(約4000年前)の遺跡である。日時計や道祖神の説があるらしいが、これといった有力な説は無いそうだ。

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駐車場にて撮影

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桜と環状列石

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一体何に利用したのだろうか?

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遠くに見えるのが黒又山

環状列石から約2キロ先にある黒又山(標高280m)に登った。
時計を見ると17時30分になっていたが、何とか15分で山に登り頂上の神社に参拝。

看板の説明では

「この山はピラミッド説が強く神秘に包まれた山である。人工的に積み上げた山ではないが、人の手で削り取り形を整えて、山霊を仰ぎ多くの人々の信仰を深め、祭儀を行った山とされている。」とある。

この山がピラミッドかどうかはわからないが、環状列石が近いことから何かあるのではないかと思わせる山である。日が暮れる前の神社境内というのは何となく不気味なので、急いで山を降り大森黒湯ユースホステルへ向かった。

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黒又山

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ここから登り

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頂上に到着

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黒又山頂上周辺

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黒又山の由来の説明版

19時近くにユースホステルに到着。
部屋には先客がいた。その日は自分を含めて2人。こちらから挨拶をしても元気のない人で、ずっと地図を見ている。とても地図が好きな人なんだと思う。その人の事情もあるので、その後、話をすることは無かった。

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大湯黒森ユースホステル玄関



距離:91.56km
積算距離:19458.35km
宿泊:大森黒湯ユースホステル(2012年閉館)

第262日目 2004年5月3日 秋田県鹿角市〜青森県上北郡十和田湖町

8時にユースを出発。
ちょっと不安なのが、午後から雨が降るとのこと。今のところ、どんよりと曇っていたが、暑い日よりはましだ。

十和田湖に抜ける道路脇野斜面に綺麗な雪解け水が流れていたので、顔を洗い、のどを潤した。冷たい水で顔を洗うと、気分が一新し気持ちが新たになる。水と宗教は密接な関係があり、得度式における洒水灌頂(※新たに仏門に入る者の頭に水をつける)の法性水、キリスト教における洗礼(※キリスト教徒になる為の儀式)がある。昔の人は水の不思議な力を知っていたのではないかとその時思った。

10時頃、発荷峠(標高631m)に到着。
標高が高い為、とても寒い。売店で売っていた熱い玉こんにゃく(150円)を食べて体を温めた。
下りはとても冷えるので、黄色いウインドブレーカーを着て次の目的地に向かう。下り坂は補修箇所がとても多く、スピードを出すことができなかった。おかげでサドルの振動もあってお尻が痛くなってしまった。

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十和田湖 発荷峠より撮影

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同じく

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今度は自転車を入れて撮影

下りに苦戦しつつも十和田湖に到着し、乙女の像を見学。
ここは有名な観光スポットだけに人が多い。観光はそこそこにして、ラーメンを食べて体を温めた。

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乙女の像

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天ノ岩戸

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十和田神社

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十和田湖畔にて

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標高583mの瞰湖台より撮影

十和田湖を約半周し、おいらせユースホステルを目指す。
奥入瀬渓流と並行する国道102号線は道幅が狭く、さらにゴールデンウィークである為、観光バスが多くて進むのに気を使う。渓流沿いにある伝説の岩屋・石ヶ戸で大きな石を見学。その後予報通りに雨が降り出してきた。ユースホステルには14時過ぎに到着するが、15時からチェックインの為、玄関で自転車の整備をして過ごした。

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奥入瀬渓流

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奥入瀬渓流の滝?

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石ヶ戸

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石ヶ戸の説明

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おいらせユースホステル



距離:52.91km
積算距離:19511.26km
宿泊:おいらせユースホステル(当分の間休館)


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