第282日目 2007年8月4日 宮城県伊具郡丸森町(実家)〜仙台港

朝食を食べ終わり、瑞雲寺の本尊様・歴代住職・御先祖様に手を合わせ、午前8時仙台港に向けて出発。

仕事の関係で体力づくりを十分にしていなかったので不安はあったが、出発してしまえば前に進みながら鍛えるしかない。仙台空港付近でポツポツと雨が降り出してきた。こういうこともあるだろうと自転車に泥除けを付けていたので汚れることも無くスムーズに進むことができた。

閖上の狭い道路を無事通過し、11時に仙台港に到着。
雨が降ったのにも関わらず意外と早い到着に自分ながら驚いてしまった。

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仙台港手前のコンビニで撮影

フェリーターミナルの屋根の下で自転車の水分を拭き取り、チェーンにオイルを注す。こういうちょっとしたメンテナンスが自転車の寿命を長くし、自分の期待に応える走りをしてくれる。

乗船手続きを済まし名古屋行きのフェリーは予定通り12時20分に出航。
フェリー内で、これから進むルートを地図を見ながら計画を練った。

乗船したフェリーの名前は「きそ」。
夜は音楽鑑賞会あり、お風呂は翌朝まで入ることができるなど充実している。
名古屋へは翌朝9時20分に到着予定とのことだ。



距離:57.78km
積算距離:21420km
宿泊:太平洋フェリー

第283日目 2007年8月5日 仙台港〜名古屋港(フェリー)、鶴舞公園駅〜恵那駅(電車)、岐阜県恵那市〜岐阜県中津川市

予定通りの9時20分に名古屋港に到着。
クーラーの効いているフェリーから降りると、モワーッとした熱気が自分の体を襲う。
あまりの暑さにTシャツで行こうかと思った位だ。しかし日焼けからくる体力の消耗を防ぐため、長袖で進むことにする。

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太平洋フェリー「きそ」

水をこまめに飲むなどの暑さの対策をしても意識がフラフラするせいか、名古屋市内にある鶴舞公園を探すのに3時間近くかかってしまった。今回の旅は日程が限られているので、名古屋の鶴舞公園駅から岐阜の恵那駅まで輪行。公園内の木陰で自転車を分解し輪行袋に入れ一路恵那駅へ。

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当時の日記より

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輪行袋に自転車を入れ、電車で移動

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電車の窓から見えた巨石群

恵那・中津川一帯は丸森と同じ花崗岩地帯で、奇岩怪石が多いことで有名だ。
特に傘岩、千畳敷岩、星ヶ見岩、女夫岩などは見応えがあるらしく期待がふくらむ。

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山の中腹に赤茶けた石が見えた(※紅岩という名前の巨石らしい)

大まかな道路しか記載されていない地図を元に、迷いながらも傘岩に到着。
傘岩は傘というよりはコマのような形をしており、古代人が作った芸術作品のような感じがする岩だ。くびれの部分が折れるのを防止する為の柵がしてあった。

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傘岩

傘岩の近くには千畳敷岩という大きな石があり、観光客がいなかったのでくつろいだ姿勢で記念撮影。
あまりに大きすぎて全体を撮影することができなかった。

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千畳敷岩と自分

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梯子がかけてあった

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千畳敷岩にあった白い線

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千畳敷岩で記念撮影

星ヶ見公園に行きたいが、大まかな地図のため場所がわからない。コンビニのお姉さんに場所を教えてもらいやっとのことで到着・・・と思いきや、手前に湖(ひょうたん湖)があり遠回りしなければならない。星ヶ見公園の全体を撮影した後、デジカメを落としてしまい、CFカードを閉める蓋が壊れてしまった。応急処置としてガムテープを貼って対処。何とか撮影できたので安心した。

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星ヶ見公園(※撮影後、デジカメを落としてしまった)

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CFカードを閉める蓋が壊れてしまったのでガムテープで対処

ようやく星ヶ見公園に到着、自転車に鍵をかけ遊歩道を散策。
遊歩道の脇には、巨石がゴロゴロしており、自分が小人になったような感じがする。
お釈迦様は樹下石上で露坐された事を思い出し、見晴らしの良い所にあった石の上でしばしの間坐禅をした。

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やっとのことで星ヶ見公園遊歩道入口に到着

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巨石の門

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公園内にある巨石

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丸森の天然記念物立石と同じくらいの大きさの巨石

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不思議な割れ目のある巨石

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下が通れるようになっている巨石

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北辰門と彫られた巨石

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星ヶ見岩の説明

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嘉永3年の年号がある妙見大菩薩と彫られた石碑

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昼間でも岩と岩との間から星が見えたと言い伝えられる星ヶ見岩

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巨石の上にある休憩所

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池落下防止の鉄柵

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巨石の上の祠

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あまりの暑さのせいで、ひょうたん湖にダイブしたい気に襲われた。


暑さで体力が消耗するなか、女夫岩という大きな石を見学。
この巨石は、なんと男性と女性のシンボルが人の手で加えられないで存在しているのだ。
女夫岩を見学して今日の暑さが吹っ飛ぶような衝撃に一生忘れられない思い出の巨石となった。

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女夫岩と書いて「めおといわ」と読む

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陽石

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陰石

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女夫岩の由来

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巨石が土台となっている橋

今日の宿は木曽路ふるさとユースホステル。
道に迷い与坂という所でユースに連絡。最後の坂を頑張ってと言われ、精神的にショックを受けてしまったが、うだるような暑さの中、何とか上りきりユースに到着。今日は疲れた。

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木曽路ふるさとユースホステルにて



距離:48.42km
積算距離:21468.42km
宿泊:木曽路ふるさとユースホステル

第284日目 2007年8月6日 岐阜県中津川市〜岐阜県高山市

8時に宿泊客に別れを告げ、高山に向けて出発。

9時過ぎ、探すのが大変だと思っていた丸山神社に意外と早くに到着。この神社の境内にはフナ岩という大きな石があるという。実際に見学してみると魚のようでもあり船のようでもあり、異様な形をした石の姿に神秘的なものを感じた。古代人はフナ岩のような大きな石、あるいは異様な形をした石に怖れをいだき崇拝したのだろうか?など色々なことを想像して境内を散策した。

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丸山神社

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境内にある巨石

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同じく境内にある巨石

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たくさんの鳥居

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丸山神社

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フナ岩

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縦にしてみると人の横顔に見えるフナ岩

丸山神社を後にし、アップダウンの繰り返しの道路を進む。
目的地である高山の標高が高い場所にあるので、微妙ながらも標高が上がっていくのが時計にある高度計のグラフでわかる。今日の気温は30度を超えているらしく、水分補給だけはマメに取りながら進んだ。

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国道沿いにあったユニークな猿

加子母で水飲み場を発見。
ここは地下27メートルから汲み上げているらしく、水がとても冷たくておいしい。水筒に水を入れ、さらにコップ2杯飲んだ。

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赤腹石

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赤原石の由来

13時過ぎ、下呂温泉で有名な下呂に到着。
お腹が空いたので蕎麦屋でざるそばを食べ、一休みした時に店の主人に「この先の高山までの風景はどうですか」と聞いたところ、「自転車では大変かもしれないけど、とてもいいよ」との答えだった。やはり坂は避けられないと思いながらも、いい風景があるようなので急がずゆっくり進むことにした。

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下呂温泉

13時半に高山に向けて出発。
アップダウンを繰り返しながら標高が上がり最後の宮峠(標高737m)を過ぎ、一気に高山の町まで下る。この自転車で下る瞬間というのは、今まで積もりに積もったものが解消される快感がいい。

今日の宿泊はお寺のユースホステルで、名前は天照寺ユースホステル。
宗派は浄土宗とのこと。

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天照寺本堂

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天照寺ユースホステルにて



距離:111.54km
積算距離:21579.96km
宿泊:天照寺ユースホステル

第285日目 2007年8月7日 岐阜県高山市〜長野県松本市

今回の旅のメインである乗鞍スカイラインは、日本最高所にある道路だ。
2003年から始まったマイカー規制により、行くとしたら観光バスかタクシー、あるいは自転車か徒歩の選択肢となる。もちろん自分は後者を選択。

この道路は2001年に北海道を旅している時、バイクの人たちの間でも話題になっていて、本州を南下する秋あたりに通る予定であった。ところが、旅の中断が3回ほどあった間に冬に突入し道路は閉鎖、残念ながらその年は行けなかった。

2004年の東日本縦断の時は、乗鞍スカイラインを通って終わりにしようと思ったが、日本一周の時に訪れていなかった山梨県を優先するため、泣く泣く断念。そして今回は3度目の正直の挑戦なので気合が入る。

7時半にユースを出発。早速、坂が始まり汗が玉のように吹き出す。
水分補給を頻繁にしないと熱中症でやられてしまうような暑さだ。

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ちょっと休憩

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タヌキがシンボルの水飲み場

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庚申供養塔

平湯峠(標高1684m)には13時に到着。
余計な荷物は持ってこなかったにもかかわらず、峠の到着が予想より遅かった。道端の石仏撮影や休憩が多かったせいかもしれない。峠を過ぎたトイレのあたりで雨が降ってきたので、休憩を兼ねしばらく様子を見る。

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ようやく平湯峠に到着

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乗鞍スカイライン

雨が止んだところで再出発。
たまに降る小雨が肌に当たって気持ちがいい。

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道路が乾き始めてきた

坂道でも上れるようなギヤにチェンジし、ゆっくりゆっくり前に進んだ。
森林限界線を越えたあたりだろうか、ペダルを漕ぐのに疲れてしまい立ち止まって一休みする。
その時、耳を澄ますと全く音がしないのに気がついた。普段、いろいろな音に囲まれて生活している自分だが、全く音が無い世界があることに純粋に感動。この無音の世界をもっと感じていたかったので、ペダルを漕がず自転車を押し歩いて頂上を目指した。

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気がつけば山肌には木が無くなっていた。

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上を見ると霧が凄いようだ。

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後ろを振り返って来た道を撮影

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山の斜面には、まだ雪が残っていた。

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尖がった山が印象的

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道が平坦になってきた。あともう少し!

乗鞍スカイラインの頂上である畳平には16時半に到着。
昼食をとっていなかったので、食堂で登山セットというおにぎり2個、卵、コロッケ、味噌汁の食事を頂いた。

今度来る時は、頂上である畳平の旅館に一泊し星空や静かな世界を楽しみたい。
明日のビーナスラインの事もあり、これから松本まで下ることにする。

最後に記念撮影をし、約50キロ先の松本まで下る。
途中トンネルがあり通過するのに怖かったが、幸いにも車が少なかったのでスムーズに進むことができた。

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頂上の畳平

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標高2702mの畳平は寒かった。

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畳平の綺麗な湖

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さらば畳平

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これから松本まで下る

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龍のような道

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長野側は結構雪が残っていた

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どんどん下る

松本に入り、荷物を積んだ日本一周していると思われる人(おじさん?)が、余裕で自分を追い抜いて行った。追い抜かれる一瞬、顔の表情は平静を装っているように見えたが、後姿はなんだか疲れているように感じた。もしかして、私に対しまだまだ負けられないと無理しているのではないかと思い、適度な距離をとって後ろをついていくことにする。よくあれだけの荷物を積んでスピードを出せるものだ、全国にはすごい人がいるんだなぁ、と思ったのも束の間、日本一周の人(おじさん?)は数キロ進んでスピードが失速、後ろにいた私は追い越さないよう距離をとった。

松本市内に20時ごろに到着。途中失速してしまったが、ペースメーカー(選手を引っ張る役目)をしてくれた日本一周の人(おじさん?)に感謝!やはり目標があるというのは良いものだとその時に思う。

無事に松本市内に着いたのは良かったが、本日泊まる予定の健康ランドに電話をしたところ全然つながらない。健康ランドのある場所へ行ってみたものの、ガラスが割れた廃墟がそこにあった。おそらく自分が目指していた健康ランドの建物だろう。

これからどうしようかと思案していると、近くに漫画喫茶があった。藁をもすがる思いで、漫画喫茶のお姉さんに宿泊できるか聞いてみるとOKですとの返事。その後、シャワーに入り1日の疲れを取り明日に備え早めに寝ることにした。



距離:113.68km
積算距離:21693.64km
宿泊:漫画喫茶

第286日目 2007年8月8日 長野県松本市〜長野県諏訪郡下諏訪町

ポカリスエットを買いにコンビニに入ると、昨日、私を追い抜いた日本一周のおじさんがいた。
フル装備の自転車を撮影させてもらいたいことを話したら、すんなりOKをもらった。「かなりの荷物ですね、かなり重たいでしょう」とたずねると、バッグの中は全くの空だという。理由を聞くと、買い物に来たとのこと。何を買いに来たのかわからないが、日本にはいろんな人がいるものだとそのとき思った。


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中身は何も入っていないとのこと

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オルトリーブ社の防水バッグ

9時ごろ、浅間温泉より美ヶ原に通じる美ヶ原スカイラインを上る。最初から急勾配の坂で、自転車を押して歩く羽目に。まるで来るものを拒むかのような坂にいささか参ってしまった。美鈴湖で一休み、大分上がってきたと思って地図を見るとまだまだ序の口。気合を入れて再出発する。

自転車を押し歩いたり、ペダルを漕いだりして、ようやく武石峠に到着。
峠付近には綺麗な水が流れていて、カップ一杯飲んだら生き返ったような感じがした。


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狭い道をどんどん上って行く

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林道美ヶ原線沿いにあった石仏

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標高1000mの美鈴湖に到着

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松本市を望む

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標高1830mの武石峠茶屋跡に到着

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無くなりかけていたボトルに水を汲んだ

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美ヶ原をめざし、さらに上る

最高峰の王ヶ頭に到着。お腹が空いたのでレストハウスでそばを食べた。ビーナスラインへ行くには、牧場の道を行かなければならない。ゲートを過ぎ、歩いて高原の風景を楽しんだ。

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美ヶ原の牧場の風景

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美ヶ原自然保護センター

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美ヶ原の遊歩道を自転車から降りて進む

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美ヶ原の雄大な風景

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標高2034mの美ヶ原王ヶ頭

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美ヶ原に立つ石碑

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標高2000mの美ヶ原高原

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牛を見ながら進む

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美しの塔と空

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美しの塔にて

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美ヶ原高原にて

高原の遊歩道を歩き終え、再びビーナスラインに入り下る所まで下る。
もしかして道が間違えているかもしれないと思ったが、表示板を見たら間違っていなかったので安心した。


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このヘアピンカーブをどんどん下る。
道を間違えたら取り返しのつかないことになるので地図を確認しながら下った。

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どこで撮影したか忘れてしまった

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黒曜石の産地で有名な和田峠

その後、多少アップダウンはあったものの扉峠を無事に通過。黒曜石で有名な和田峠で黒曜石を探してみるが、ただの石しかなかった。霧ヶ峰スキー場のあるところから一気に諏訪湖まで下る。かなりの急坂だったので、ブレーキを握る手が疲れてしまった。

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遠くに見えるのは諏訪湖

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どこで撮影したか忘れてしまった

ユースには18時に到着。
お風呂は源泉で、温度は高めだったがとても気持ちが良かった。


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スワコユーペンハウスユースホステル



距離:70.79km
積算距離:23763.79km
宿泊:スワコユーペンハウスユースホステル


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