第321日目 2008年5月29日 徳島県徳島市

今日はレンタカーを借りて、以前四国八十八ヶ所を自転車で周って大変だったところを巡ってみようと思い連泊した。8時40分、徳島行きのバスに乗り自転車で来た道を窓越しに眺める。

 

徳島駅に到着し、携帯電話で駅前レンタカーに問い合わせてみると、お貸しできない状況との事。次にトヨタレンタリースに問い合わせてみると、貸せる車が何台かあるとの返事だった。

 

早速、トヨタレンタリースで手続きをし、焼山寺を目指した。レンタカーにはカーナビがついていて便利なのだが、あまり便利すぎて、1台ぎりぎり通れる位の道を選んでしまい、対向車とすれ違うのにかなり気を使った。

 

約1時間ほどして焼山寺に到着。数年前苦労に苦労して登った山が、徳島から1時間ほどで簡単に到着してしまった。この時「車というものは偉大な発明だなぁ」としみじみ思う。

 

駐車場に車を置き、参道をしばらく進んで行くと、山門が見えてきた。門をくぐって本堂前で手を合わす。標高1000メートルに近い山奥にも関わらず、ツアー参加のお遍路さんがいっぱいで、とてもにぎやかな境内だった。

 

続いて鶴林寺を目指す。この寺も、坂でひいひい言って登ったところだ。ここも文明の利器を使用してスムーズに到着し本堂に参拝。このとき晴れ間が見え出し、天候が回復した。

 

次に太龍寺を目指した。雨が降った後のせいか、川と緑が綺麗に見える。14時、太龍寺ロープウェイに乗る。往復2400円と高かったが、以前は歩いて登ったので、今回はロープウェイで遠くの風景を楽しむことにした。

 

ガイドさんの説明だと普段、晴れの日でも遠くの山々は見えないのだが、今日は珍しく遠くまで見えるとのこと。遠くの風景を見ることができたのでレンタカー代金の元は取ったかなと思う。

 

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大龍寺ロープウェイからの眺め

 

その後、3ヶ寺を参拝し、徳島駅からバスで再びユースへ戻った。

 

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徳島駅にて

 

 

距離:今日は進んでいない

積算距離:23184.01km

宿泊:徳島ユースホステル


第322日目 2008年5月30日 徳島県徳島市〜徳島県海部郡海陽町吉田

朝9時に徳島ユースを出発。

天気は曇りだが、自転車を漕ぎ出すと汗が吹きだしてくるほど蒸し暑い。

 

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徳島ユースホステルにて

 

途中アップダウンはあるものの、今までの高低落差の激しかった別格霊場巡りから見ればなんてことはない。ロールプレイングゲームでレベルアップしたところだろうか。順調に進み日和佐に昼ごろ到着し、コンビニで弁当を食べる。午後より天気が崩れるというので先を急いだ。

 

13時過ぎに別格霊場第四番鯖大師に到着。これで四国別格霊場二十ヶ寺全部を巡ったことになる。別格霊場は八十八ヶ所に比べるとお寺の数は少ないものの、高い山にお寺があったりと自分にとって体力的に厳しい巡礼だった。それだけに得たものは大きかった。

 

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鯖大師の石柱

 

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別格霊場第四番鯖大師本坊

 

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各別格霊場のお寺で販売している念珠玉を購入すれば良かったと後で後悔

 

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何とか無事に別格霊場二十ヶ寺参拝できた。

 

その後、14時に最終目的地である阿波の城満寺に到着。門の前で自転車を入れて記念撮影。左に新しい坐禅堂を見ながら石段を登って、本堂前で手を合わす。

 

以前、四国八十八ヶ所を巡っている時、情報不足で通り過ぎてしまったお寺だけに、いつかは行きたいと思っていた。やっとのことで念願が叶い感無量。本堂にあったパンフレットによると城満寺は永仁三年(1295年)瑩山禅師によって開山された初開道場と説明されてあった。

 

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城満寺山門。奥に見える建物は本堂。

 

石段を降りて、城満寺大槻住職にご挨拶しようと庫裡玄関前に立つ。しばらくすると背の高いお坊さんが出てきた。自分の身分を明かし、大槻住職にお会いしたい旨をお話すると、残念ながら現在入院中とのこと。今は二人でお寺を守っているという。

 

自転車の所に戻ろうとすると、「今日泊まるところはどちらですか?」と聞かれたので「行ける所まで行って、テントを張って寝ようと思います」と話すと、「ここで泊まったらどうですか?」とありがたい言葉をかけてくださった。私は言葉に甘えて城満寺の庫裡で休ませて頂くことに決めた。

 

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城満寺庫裡

 

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外は土砂降りになっていた。

 

その後、予報通り雨が降り出してきた。丸森出身の大槻住職は全国の曹洞宗のお寺を歩いて寄付を集め本堂を建てた人だけに、とてもお会いしたいと思っていた。お会いできなかったのは縁が無かったとしか言いようがない。

 

しばらくすると、背の高いお坊さんは私にお菓子を出してくれた。そのお菓子の絵柄を見てびっくり、なんと同教区(※宮城県第六教区)角田市長泉寺で出しているお菓子だったのだ。お坊さんによると何でも数日前に、遠い宮城県から長泉寺の方丈様と檀家さんが来山されたということだった。

 

宿泊する庫裡の部屋に荷物を置いた後、新しくできた坐禅堂や境内を案内して頂いた。本格的な造りの坐禅堂で、地盤を整地する際、大量の炭を埋めたという。この炭というのはとても体に良いとのことだ。坐禅堂の柱は檜を使用されており、とても香りが良い。さらに静かな場所にあり修行するには最適な地であるといえる。

 

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城満寺坐禅堂

 

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文殊菩薩様

 

その後、食事を頂き、自分の素性と旅の経緯をお話した。そんな自分の話より、食事を出してくれたお坊さんの話がとても面白かった。というのも、お坊さんになる前は世界を放浪していてインドには約10年ほどいたという。そのインドでの旅がきっかけでお坊さんになったというのだ。

 

食事をし一休みした後、五右衛門風呂に入らせて頂いた。この五右衛門風呂は直接釜が熱せられるせいか、底に丸いすのこを入れて身を縮めて入らなければならない。そうしないと背中に釜があたってとても熱い思いをする。

 

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五右衛門風呂

 

 

距離:78.00km

積算距離:23262.01km

宿泊:城満寺


第323日目 2008年5月31日 徳島県海部郡海陽町吉田

朝5時前起床。坐禅堂で一時間ほど坐る。

 

6時過ぎ、本堂にお遍路のMさん(※大槻住職が入院されている間、留守を任されている方)とお釈迦様に浄水を差し上げた。その後、食事を頂く。

 

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やかんを持って歩いているのがMさん

 

7時に背の高いお坊さんが佛国寺の摂心(一週間坐禅をぶっ通しで行う)に出かけるということで見送りさせて頂いた。

 

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お坊さんは背負子に、荷物を詰めたダンボールをひもで括りつけて出発された。

背負子を背負った歩く姿がとてもよかったのが印象的だった。

 

 

食後、再び雨が降り出してきた。今日の予定は、明石に向けて出発しようと思っていたが、結構な雨降りだったのでもう一泊させて頂いた。

 

午前中、城満寺にあった「禅と念仏」という季刊誌のバックナンバーを読む。特に板橋禅師の「言葉が人の悩みを生産する」という話に感銘を受けた。以下は手帳に書き出した板橋禅師の言葉である。

 

『悩みごとはギリシア語かドイツ語で考えてみなさい。人間は言葉で悩む、日本人だと日本語で悩む、言葉で他人と自分を比べる。あとさきを考える。それが悩み。言葉が悩みを生産していくのだ。悩みが出た時は呪文を称えなさい。私はナンマンダブツがいいといったんだが、いつの間に真宗の宣伝をはじめたんだと批判する人がいる(笑)。呪文を称えつつ、丹田に意識をもってくると言葉がなくなり、頭がニュートラルになる。丹田は言葉にならない。言葉にならないから、悩みが生まれない。だから丹田呼吸法はいいのだ。』

 

板橋禅師のおっしゃる通り、自分の悩みごとをドイツ語で考えてみた(※私はドイツ語はわからない)。そして南無釈迦牟尼仏(ナムシャカムニブツ)と称え、意識を丹田に持っていくとスーッと心が楽になったような気がした。

 

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縁側で「禅と念仏」を読む。

 

読書をしていると、近くに住んでいるという自称アーティストの方が、今から剣山へ行こうとしているアメリカ人の青年を連れてこられた。今朝がた出発したお坊さんと同じく荷物がすごい。今日は雨だから無理しないほうがいいということで、みんなで説得。その後、自称アーティストの方が居合を披露された。初めて居合を拝見して禅に通じるものを感じた。

 

居合の後は、坐禅堂に行き僭越ながら坐禅の指導をさせて頂いた。

 

午後は、雨が止んだので本堂の草取り。雨が降った後だったので草が非常に抜けやすかった。

 

 

距離:今日は雨の為進んでいない

積算距離:23262.01km

宿泊:城満寺


第324日目 2008年6月1日 徳島県海部郡海陽町吉田〜兵庫県明石市

朝5時起床。

布団をたたみ、坐禅堂でアメリカ人青年イライと一緒に40分ほど坐った。

 

6時過ぎ、お遍路Mさんとイライの3人で本堂の草取り。天気がとてもいい。草を取り終えて、3人で食事。その後、イライはとても行きたがっていた剣山へ向けて重い荷物を背負って出発した。

 

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お寺を守るお遍路のMさんとアメリカ人青年イライ

 

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イライは剣山に向けて出発して行った。

 

自分は12時半の徳島行きの電車に乗ればいいのでゆっくりと準備をする。本堂へ行ってお釈迦様に出発の挨拶しお布施を置いた。10時45分、Mさんに挨拶をして城満寺を後にした。

 

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城満寺本堂

 

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城満寺の案内板

 

海部駅で自転車を分解し、徳島へ向かう。徳島駅前の高速バス乗り場でチケットを購入し、明石に近い舞子で降りることにした。16時15分に到着。早速自転車を組み立て、明石のたこフェリー乗り場へ向かった。

 

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海部駅にて

 

7年ほど前、明石のたこフェリー乗り場で、宿が無かったらここで寝ればいいと職員の方に言われたことを思い出し、ここで野宿。しかし、夜中の午前1時50分に「ここで寝ては駄目だよ!」と注意を受け、寝袋、マットをしまいこみ夜中の明石市内をさまよった。

 

最終的には明石公園の茶屋の縁側にマットを敷いて寝ることにした。場所はいいのだが、緑が多いため蚊が多くてあまり寝ることができなかった。

 

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明石公園にて

 

 

距離9.06km

積算距離:23271.07km

宿泊:たこフェリー乗り場→明石公園の茶屋


第325日目 2008年6月2日 兵庫県明石市〜京都府福知山市

やぶ蚊のせいで4時に起床。

夜中の2時ごろに、たこフェリーの職員に野宿禁止の注意を受けたおかげで寝不足だ。

 

トイレ、洗面を済まし出発の準備をする。

午後より雨が降るとの予報だったので、眠い眼をこすりながら5時半に福知山へ向けて出発した。

 

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夜明け前の明石公園

 

アップダウンはあるものの今までの行程が過酷だったので楽に感じる。

 

9時ごろ、日本のへそ公園を見学。

何でも、西脇は日本の中心らしい。

だからへそ公園なのだ。

 

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へそ公園の案内

 

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東経135度と北緯35度が交差する所が日本のへそらしい

 

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公園には世界地図がモザイクで出来ていた。

 

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こちらは日本

 

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へそに座って記念撮影

 

その後、快適に進むことができたが、福知山に近づくにしたがって雨が降ってきた。予報では、18時から降りだすとの事だったが、悪い方にはずれてしまった。雨の日は何が怖いかと言うと、ブレーキシューの減りが速いことだ。特に下りはブレーキの効きが悪いので自転車から降り歩いて下った。

 

雨に苦しめられながらも午前中に福知山市に到着。円応寺の大山さん(大雄山での先輩)は京都で会合があるらしく午後8時に帰ってくるそうだ。時間があるので駅前のベンチで休んでいると、「よう!」と怪しいおじさんに声をかけられ一方的に話を聞かされた。

 

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福知山駅前にある蒸気機関車

 

食事をしていなかったので、近くのラーメン屋で味噌ラーメンを食べに行く。店から出ると、先ほど一方的に話をしていたおじさんが自分を待っているかのように立っていた。しきりに「腹減った〜」と言ってつきまとわれ怖くなってきたので、全速力でペダルを漕いだ。九州・四国の山を走ってきた脚だ、おそらくついてこれないだろう。一方的に話を聞かされるのはごめんだとばかりに、思いっきりペダルを漕ぎに漕いだ。

 

駅前のベンチで時間をつぶすのは再びおじさんにつきまとわれる可能性があるので、ブックオフに入り本を読んで過ごす。午後8時、円応寺に到着。

 

家の方にご挨拶をしたのち、大山さんと温泉へ行って久しぶりの再開に話が盛り上がった。

 

 

距離:102.29km

積算距離:23373.36km

宿泊:円応寺



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