第356日目 2009年8月22日 宮城県丸森町〜山形県天童市

自宅を8時15分に出発。

天気は曇りながらも丸森から蔵王山がくっきりと見え、峠越えに期待が持てる。

 

角田の毛萱トンネルを抜け、蔵王へ行く道を探すのに時間がかかってしまう。

 

蔵王へ向かう車は、土曜という休日のせいか県外のナンバーが多い。

特に土浦ナンバーが多いのはなぜだろうか?

 

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蔵王山と白石川

 

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遠刈田の町

 

麓の蔵王大権現の大鳥居に11時15分に到着。

2年前、熊本からバイクで来たKちゃんと身内で訪れたドライブイン大鳥居は閉鎖されていた。

 

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蔵王大権現の大鳥居

 

大鳥居を抜け早速坂が始まる。

10日ぶりの自転車なのに坂がとても辛く感じる。

ペダルを漕ぎ続けるのが無理なので押して歩くが、体力の消耗が激しい。

 

急坂を進んで、確実に言えることは疲れていても歩けば頂上に向かっているということだ。

歩けば進む、止まればそのまま、全く自分次第、そういうところが自転車旅の良いところでもあり辛いところでもある。

 

観光で何度も来たことのある滝見台、蔵王寺、駒草平で記念撮影。

頂上に近づくに従い木も少なくなり周りの風景が荒涼としてきた。

風が強くなり押して歩くのも辛いほど。

 

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滝見台にて

 

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蔵王不動尊

 

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蔵王寺

 

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駒草平

 

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峠まであともう少し

 

14時半ごろ、エコーラインの頂上に到着。

峠の駅樹氷で食事をしようと思ったが、すでにシャッターが下りて閉鎖されていた。

こんなことがあろうかと遠刈田のコンビニで昼食を買っていたのだ。

峠の駅樹氷の入口付近のコンクリートに座って昼食を食べた。

 

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峠から見た山並み

 

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お釜には何度も来たことがあるので今回は行かないことに

 

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残念ながら峠の駅「樹氷」は閉鎖されていた。

 

頂上を過ぎてからは、ずっと下り。

ブレーキのレバーを握る手がしびれる程だ。

 

下りに下ってようやく山形市内に到着。

全国の県庁所在地の中で山形市だけ訪れたことがなかったので、この自転車旅で全部行ったことになる。

 

今日の宿として目星をつけていた山形市内の健康ランドに行ってみるがすでに廃墟になっていたので、近くの天童温泉道の駅内にある屋根付舞台の片隅で休むことに決めた。

 

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山形市内で見た印象的な山

 

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石塔群に手を合わす

 

道の駅に到着し安心したとたんに自転車の後輪がパンク。

日が沈まないうちに修理を終わらせ、近くの足湯で疲れを取った。

 

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舞台の片隅にテントを張らせて頂く

 

 

距離:114.15km

積算距離:25788.66km

宿泊:天童温泉道の駅


第357日目 2009年8月23日 山形県天童市〜秋田県湯沢市

天童温泉道の駅内にある屋根付き舞台でのテント泊は、とても快適に休むことができた。

 

5時、自然と目が覚めテントを撤収、その後、足湯に入った。

ところが昨日の快適な湯温に比べて物凄い熱さで1秒と足を入れられない程だった。

 

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天童温泉道の駅と足湯

 

足湯はあきらめ、6時45分に出発。

市内の吉野家で朝定食を食べた。

 

今日の目的地は立石寺。

通称、山寺と呼ばれ、慈覚大師円仁によって開かれた有名なお寺だ。

隣の県に住んでいながら一度も参拝に行ったことがなく、いつか行ってみたいと思っていた。

 

7時40分頃、山寺の町に入る。

赤い橋からは大きな石がちらほらと見え、巨石好きの自分にとって期待が膨らむ。

 

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橋から見える大きな石の名前は対面石

 

入山料300円を納めて奥の院へ。

芭蕉の一句である「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」を思い浮かべながら石段を上がって行く。

山寺というだけあって息が切れる。

 

汗だくになりながら一番見晴らしが良いとされる五大堂に到着。

左右正面と窓が無い五大堂から見た町場の風景は格別なものがある。

その後、奥之院まで行き手を合わせて降る。

 

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ここから石段

 

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立石寺本堂にて合掌

 

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弥陀洞

 

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開山堂

 

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山寺の町並み。何となく金山の町並みにも似ている。

 

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立石寺奥之院

 

石段を降り、売店で玉こんにゃくを食べる。

おばさんから「疲れたでしょう」ともうひとつおまけで頂いた。

 

意外と早く立石寺の参拝が終わったので、今日の目的地にしていた新庄より先を目指すことに決める。

 

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山形県の金山

 

新庄に入り、国道の交通量は多くて精神的に疲れる。国道を避け旧国道を進むことにした。車はほとんどなく、旅をしている気分を味わえた。途中、カートを引いて歩いている旅人に出会い一言声をかける。

 

今日は朝から天気が良く、水分を異様に欲してしまう。

あまり水分を補給しすぎると疲れるので、適度にセーブをするのが難しいところだ。

 

大きなスーパーがあったので夕食・朝食を購入。

30分程休んでから雄勝を目指す。

 

16時頃、雄勝の道の駅に到着。

道の駅の人にコインシャワー・仮眠室があることを教えてもらった。

とりあえず仮眠室は誰かが使うだろうから、外にテント無しのマットを引いて寝袋に入り夜空を眺めながら寝た。

 

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雄勝の道の駅

 

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テント無しで星空を見ながら寝ることに

 

 

距離:114.15km

積算距離:25788.66km

宿泊:雄勝道の駅


第358日目 2009年8月24日 秋田県湯沢市〜秋田県仙北市田沢湖

テント無しで寝たせいか、夜中に少しだけ雨が降ってきて慌ててしまった。

空を見ると星がきれい見えたので、そのまま寝ることにした。

 

朝5時、朝日で起床。

髭を剃り、道の駅内にあるお湯を2杯飲んで体を内側から目覚めさせた。

テントを張っていなかったので、撤収は楽だ。

 

準備が整い6時ちょっと過ぎに出発。

雄勝の道の駅は、コインシャワー有、コンビニも近いとあって旅人には最高の駅だった。

 

田沢湖方面に向かうに従い、雨が降ったり止んだりと天候が不安定になる。

 

大曲に行く途中にニテコ清水という水のきれいな場所に立ち寄る。

「ニテコ」とはアイヌ語の「ニタイコツ」が語源で「森林の水たまり」という意味だと看板にあった。

 

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名水ニテコ清水

 

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名水で作ったサイダー

 

大曲を過ぎ、角館の手前にある水神社を参拝。

ニテコ清水といい水神社といい、この付近は水がきれいな所なのかもしれない。

 

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水神社

 

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水神社には秋田県で唯一の国宝「線刻千手観音等鏡像」が安置されている。

 

角館には正午に到着。

不安定だった天候も、角館では天気が良くなっていた。

早速、武家屋敷を見学、先を急いでいたので無料のところだけを見学して周った。

 

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天気が回復

 

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武家屋敷の通り

 

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武家屋敷の門

 

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武家屋敷の町並みの概要

 

田沢湖へ向かう際、電車と並行している道を選択。

こういう道は急激なアップダウンは無いので順調に進むことができる。

 

14時頃、田沢湖に到着。

早速、田沢湖を左回りで一周をした。

 

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田沢湖畔にあった休憩所にて

 

田沢湖の湖面はとても青く神秘的だ。

御座石神社、黄金のたつ子像を見学。

一周終えた所で、田沢湖キャンプ場で休むことにした。

 

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姫観音

 

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かなえる岩

 

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御座石神社

 

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鳥居から見た田沢湖の湖面

 

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鏡石

 

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辰子像

 

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ビッキ石

 

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神秘的な田沢湖

 

 

距離:121.13km

積算距離:25904.79km

宿泊:田沢湖キャンプ場


第359日目 2009年8月25日 秋田県仙北市田沢湖〜岩手県八幡平市

朝5時、夏というのに寒さで目が覚める。

今日は標高の高い八幡平を越えなければならないので、早めにテントをたたみキャンプ場をあとにした。

 

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田沢湖キャンプ場にて

 

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キャンプ場受付前

 

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早朝の田沢湖

 

国道沿いのコンビニで朝食。

7時過ぎ八幡平目指して出発。

 

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カブトムシが歩いていたのを撮影

 

玉川温泉には10頃に到着。

標高1000メートル近くにある温泉なので、到着するのに苦労した。

 

玉川温泉内にある岩盤浴では病気治癒の為、ゴザを持った方がたくさんいる。

温かい地面の上にゴザを敷いて寝ると微量な放射線の影響で患部が良くなるらしい。

祖母も何度か行った話を聞いていたのでいつか行きたいと思っていた温泉だ。

 

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祖母(※傘を横にしている)が玉川温泉へ行った時の写真

 

ゴザは持っていなかったので、直に座るだけにした。

その後、大浴場のある受付で600円支払って入浴、この先進むのをやめて一泊したい気持ちにかられる。

しかし、時計を見ると午前11時、宿泊するには早い時間帯だ。

30分程湯につかって後、冷水を体にかけ玉川温泉をあとにした。

 

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玉川温泉

 

玉川温泉から300メートル下り、12時30分、アスピーデライン入口に到着。

ゆっくりだが徐々に標高をあげていく。

大沼でおにぎり一個を食べ、再び登る。

頂上に到着したのは15時だった。

 

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八幡平アスピーデライン入口

 

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大沼にて一休み

 

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標高1560m、あともう少し

 

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頂上が近いせいか道路が平坦になったきた。

 

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遠くに見える建物はレストハウス

 

自転車をレストハウス駐車場に置き、八幡平の頂上を目指す。

レストハウス自体が高い場所にあるので、八幡平の頂上には楽についた。

頂上にて記念撮影した後、下のレストハウスでパンとジュースの遅い昼食を食べる。

霧が出始めてきたので、早めに下ることにした。

 

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八幡平山頂レストハウス

 

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八幡平頂上にて

 

眼下に松尾鉱山のアパート群が見えた。

十何棟からなる古いコンクリートの色は何か異様なものに見える。

アパート群を眺めているうちに辺りは暗くなりこの先下るのが無理と判断。

休館中の八幡平ユースホステルの向かいにあるトイレの横にテントを張ることに決めた。

 

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巨石・源太岩

 

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雲上の楽園・松尾鉱山のアパート群

 

 

距離:82.64km

積算距離:25992.43km

宿泊:御在所のトイレの横


第360日目 2009年8月26日 岩手県八幡平市〜岩手県盛岡市

朝5時に起床。

標高1000メートルの場所でのテントは夏といえども寒かった。

 

トイレの外にある木でできた椅子に座って朝食を食べる。

 

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ベンチに座って朝食

 

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八幡平ユースホステル(※2011年閉館)は休館中の為、宿泊できなかったので玄関前にて記念撮影。

 

出発の準備を整え、トイレ内に展示してある松尾鉱山の歴史について勉強した。

 

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御在所のトイレ内で松尾鉱山の歴史がわかる。

 

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トイレ内のパネル

 

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同じくトイレ内のパネル

 

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当時は最新式のアパートだった松尾鉱山のアパート群。白黒写真でもアパートの真新しさが伝わってくるようだ。

 

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現在の松尾鉱山のアパート群(※25日に撮影)

 

自転車にまたがりブレーキをかけながら下る。

まるでタイムスリップしてしまうかのようなスノーシェルターを抜けると松尾鉱山のアパート群が見えてきた。

 

県道に入りさらに見える所まで行ってアパート群を撮影。昔は雲上の楽園といわれる程、設備が素晴らしかったそうだが、100年も経たないうちにコンクリートがボロボロになった姿を見て、時は確実に過ぎているのだと実感した。

 

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日に照らされるアパート群

 

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県道の脇に建つアパート

 

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壁のコンクリートが所どころ剥がれ落ちている。

 

岩手山から昇った太陽の光が、崩れかけのコンクリートに当たる。

当時このアパート群に住んでいた方々はどのように生活を送っていたのか想像をめぐらした。

 

昇る太陽とコンクリートの崩壊、この瞬間に生と死が展開していることに気づく。

この世は無機物だろうが有機物であろうが、始まりがあれば終わりがあり永遠というのは存在しない。

 

修証義というお経の始めに「生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり」という言葉がある。意味は、生死をあきらかにすることは仏教徒にとって一番大切な事である。この修証義の一句が頭に浮かんだ時、この旅を盛岡で終えようと決めた。

 

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雲の上の道路を進む

 

松尾鉱山アパート群をあとにし、どんどん下る。

西根道の駅に到着し、パンを食べた。

 

盛岡市内に入り、報恩寺、三ツ石神社、石割桜を見学、そして盛岡駅へ。

駅周辺には大学の自転車サークルのものなのか、自転車でいっぱいだ。

これからのツーリングを満喫してもらいたい。

 

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報恩寺

 

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三石神社の巨石

 

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石割桜

 

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石割桜の割れた部分

 

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岩手山を望む

 

14時10分の新幹線に乗り込み仙台へ。

新幹線の窓から見える仙台のビル群と松尾鉱山アパート群のギャップが凄い。

 

16時過ぎ丸森駅に到着。

約20分程で瑞雲寺に無事に到着し、東北縦断の旅が終わった。

 

 

距離:50.63km 

積算距離:26043.06km


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